20代の頃から何十年も繰り返し派遣で働いて、50代になっている人達がいます。

派遣社員ではこれと言ったスキルも身に付かない場合が多いので、給与も増えません。

そんな人たちが40代の頃、今のうちに正社員としてどこかに就職したほうがいいよと

わたしは、よくアドバイスしていたものです。

ところが、少子高齢化で特に労働人口が減り、近年は高度成長期並みの人手不足が続いていました。

原因が少子高齢化という解消するには長い年月を要する問題なので、

景気が下振れしても、派遣社員として働く人たちも年金を受給できるタイミングまで

割と安定して働き続けることが可能ではないかと予測していました。

それが想いもよらないウィルスのせいで、飲食や宿泊だけではなく

製造派遣でも雇止めが起こっています。

7月の有効求人倍率が1.08倍(1倍超えると人手不足)ですから

バブル崩壊やリーマンの後に比べるとまだまだ大丈夫ですが、

年齢が高くなればなるほど、できる仕事の範囲が狭まるのが現実。

彼らがこのコロナ禍を乗り切ることができるのか、心配です。