我が家のベランダが鳩被害に遭ったのは、今年5月頃。
ある日気づくと二羽のハトがベランダの手すりにやってきて、仲よくチュッチュッとやっていました。

あら、かわいいと思ったのもつかの間、雌バトがすっとベランダの手すり東角に留まり続け、
夜も二羽のハトは我が家のベランダで過ごすようになり、フンをばらまき、ついに東角の排水溝に卵を産んだ。

調べると彼らは、ドバトという種類の昔は崖に巣を作っていた鳩だそうで、
もう我が家のベランダは彼らの巣に認定されていて、追い払うのは業者に頼るしかないと書いてある。
マンションの高層階、木の陰になって卵が隠せる、
水飲み場(ベランダでメダカを飼っている)まである我が家は最高の巣。

1個目の卵は夫が処分したが、ハトは居座り2個目の卵を産んでしまった。

雄バトは私たちがベランダに出ると逃げて行くが、雌は生んだ卵を温め始め、
目と鼻の先にわたしが居るのに動かない。母は強し、えらいこっちゃ。

夫は2個目の卵を「かわいそうやし、野生動物の卵は勝手に処分したら法律違反」とか言い出し、卵を排除しようとしない。
鬼ババアの気持ちになったわたしは2個目の卵を心苦しい気分で排除した。が、鳩は居座る。
害鳥駆除を頼むのは最後の手段に、鳩が嫌がるニオイスプレーとあのキラキラ光る鳥撃退プレート特大サイズを購入し、早速使ってみた。

スプレーの効き目は全くなかったが、キラキラプレートはつるした日から何日か強風にあおられ壁にバンバンぶつかり、殺傷能力抜群の凶器のように暴れまくった。
キラキラが効いたというより、バンバン壁にぶつかる音と凶器の動きが功を奏し、ついに鳩を撃退することができたのでした。

3週間に及ぶ鳩との戦いに疲れ果てたが、母バトの何としてでも卵を産み育てるぞ！(本能かもしれないけれど）という強い意志に感動さえ覚えた。敵ながらあっぱれ。

もし人が仕事で母バトのように強い意志を持つことができたなら、なんだって出来るような気がした。
リスクを恐れず、何事にもくじけず、何度でもチャレンジする勇気を持って目的に向って真剣に取り組む。

その姿は必ず伝わるし、伝われば応援されたり、支援されたりもします。

母バトさん、ありがとう。わたしも頑張るわねと思える出来事でした。