3月に入り、卒業や退職など一つの区切りを迎える人も多いのではないでしょうか。

先日、【異業種・異職種に転職した理由ランキング】が発表されており、

興味深かったので紹介します。

 

【異業種・異職種への転職理由】

1位　異業種・異職種への興味(90人)

2位　仕事内容への不満(87人)

3位　労働環境への不満(73人)

4位　収入への不満(67人)

5位　スキルアップのため(38人)

6位　業界・会社の将来に対する不安(29人)

7位　人間関係への不満(22人)

 

こうやってランキングを見ると、

ネガティブな理由が大半(1位と5位を除く)を占めています。

1位の「異業種・異職種への興味」は

一見、ポジティブに見えて、

実はネガティブ要素が含まれているように感じます。

私自身、何度か異業種への転職を経験しているので、

1位の理由には共感する部分もあります。

しかし、

「異業種への興味」は裏を返せば

「今の仕事への興味がなくなった」とも言えます。

仕事をしているとどうしても、

異業種のことを知ったり、異業種の人と出会ったり、

友人から話を聞いたりして、自分自身と比べてしまいます。

特に、良い部分にばかりフォーカスしてしまい、

気付けば、完全な「隣の芝生は青い」状態です。

こうなると、早く今の環境から脱出したいという気持ちが強くなり、

“今の仕事を辞めるための”転職となってしまいます。

経験上、この経緯を辿った転職はうまくいかないことが多かったです。

転職を考える際は、

「なぜ転職したいのか？」

「何をしたいのか、何なら興味を持ち続けられるのか」を明確にして、

軸をぶらさないことが大切です。

シンプルですが、とても重要なことだと

身をもって痛感した異業種転職経験者の考察でした。